那須川天心vsフロイド・メイウェザーの一戦の興奮が冷めやらない中、UFCの元2階級制覇王者コナー・マクレガーが那須川天心にMMA(総合格闘技)の対戦要求をしたというニュースが飛び込んできた。
話題作りに必死?コナー・マクレガーは先にやる事があるだろ!
総合格闘技の歴史上、コナー・マクレガーほど魅力溢れるファイターはいなかったと思う。
メイウェザーやWWEにも負けない試合前のパフォーマンスは常にド派手で見ているものを熱狂させる。
彼が登場してから日本の格闘技界にもヒール(悪役)を演じる選手が増えるなど世界中のファイターにも影響を与えたことは間違いない。
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しかし俺(チキン・ソテージョージ)はこの報道を見た時は率直にコナー・マクレガーは終わったなと感じた。今の彼は完全にファイターの牙を失っている。
というのも数年前までUFCを含めた世界の総合格闘技界はマクレガーの天下だった。母国アイルランドの生活保護受給者である無名の青年が圧倒的な強さとカリスマ性であっという間に世界の頂点に上り詰めたのだから。
その後は危ない試合もあったが最終的にはド派手に勝ち続け、名実共にカリスマとなった。
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だが2017年8月歯車が狂った。そうフロイド・メイウェザーとボクシングマッチだ。
UFCの二階級王者がボクシング界のレジェンドに挑戦したこの一戦は意外に善戦するも10RにTKO負け。そしてその後は長期にわたり防衛戦をしていなかったという理由でベルトを剥奪される。
彼はこの一戦で自分のネームバリューの凄さに気付いたのだろう。1試合で3000万ドル(日本円で約30億円)を稼いだと言われているのだが良い意味でも悪い意味でも金は人を変えてしまう。ここで一気にモチベーションが下がったように思えた。
極めつけは2018年10月、マクレガーが他流試合や映画撮影に集中している中、頭角を現したハビブ・ヌルマゴメドフのベルトに挑戦するもあっけなく敗北し王座獲得に失敗。
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で何を言いたいのかと言うとマクレガーにはメイウェザーのような自分の知名度を生かした集金ツアーを行うにはまだ時期尚早ではないかということだ。
メイウェザーは既に引退した身であるがマクレガーはまだまだ現役。ハビブ・ヌルマゴメドフのような強い選手が登場したとはいえ練習次第では再びチャンピオンに返り咲けるチャンスはある。
大金を手にしモチベーション低下はあると思うのだが彼がまずやらなければならないことはUFCチャンピオンへの返り咲きが先だろう。
まとめ
マクレガーの周りはとにかく金が動く。一選手の枠を超えたビッグビジネスを生み出す立場なので簡単に試合が決まらないのは分かるのだが近年の彼はとにかく試合数が少ない。
毎日命を削るような厳しいトレーニングをしてやっとのこと試合をする。1試合で稼げるだけ稼いでおきたいのは当然ではあるのだが、これではいつか以前の彼のようなハングリー精神がある選手に足下をすくわれてしまう。
那須川天心と試合をすればメイウェザーの10億円には届かないものの5億円くらいは稼げるかもしれない。そして彼の対戦要求通りMMAでの試合になれば那須川天心が勝てる訳がない。実現すればメイウェザー戦以上に悲惨な展開になるだろう。
安全な試合で収まるマクレガーに魅力はない。ファンは「ザ・ノトーリアス」である彼を見たいのだ。
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